私は独立してから約4年、起業して約2年となりました。
会社で仕事をしていると良いこともあれば嫌なこともあります。人それぞれの働き方があり、人生設計があることでしょう。
私が独立・起業したいと思ったのはシンプルに「若いうちにチャレンジしたい」と考えていたからです。
とはいえ、何か物凄いスキルがあるとか人脈があるとか、ましてや資金があるわけでもなかった。それでも独立して、起業して、確かに辛いことや苦しいこともありますが確実に独立・起業して良かったと断言できます。
そしてもちろん、今後も会社を続けていけるように精進していきます。
私が独立した4年前、仕事環境という意味では正直いまとそこまで大きな差はありませんでした。これが例えば10年前とかになると少し様子が違うかもしれません。
例えば大卒で社会人になった方が10年会社務めをしていたら32~33歳かと思います。30代で独立・起業となれば世の中的には全然早い方だと思います。10年務めた会社がどんな事業をしていたかにもよりますが、まだまだITリテラシーが低く、WEBツールやアプリなどを積極的に使っていない会社も多いと思います。
私も約4年ほどWEB制作会社に勤務していましたが、その割にアナログなことが多かったです。やり取りはメール、資料は印刷して持っていくなど、働き方としてはバリバリのIT系とは言えない状況でした。
意外とそういう会社って多いのではないかと考えています。
それはさておき、今日の本題はこうしたツールやアプリ、あるいはサービスなどを活用した働き方に関してフォーカスしていきます。
そして便利なツールやサービスが普及したからこそ独立・起業のハードルも下がり、コストを掛けずに事業を始められるようになったということをアウトプットしていきます。
私が実際に仕事で使っているツールやサービスなども交えながらまとめていきます。
有料プランの価格は2020年1月23日時点です。
業務効率化に役立つIT・WEBツール5選
早速ですが、私が独立・起業してから実際に使い始めたITツールやアプリをご紹介します。
どれも共通していることは導入、使用するのに多額のコストが掛からないことです。ただ一つだけ意識していることがあります。それは「無料に頼り過ぎないこと」です。
ツールやアプリに限らずゲームなどもそうですが、無料で提供されるということには必ず理由があります。
お試しで使って欲しい、広告が貼ってある、機能が制限されている、などが考えられます。
もちろんお試しで使ってみる分には無料でも良いですが、ある程度使って「これは便利だ!」となったら、なるべく有料プランを申し込むのがお勧めです。
有料プランと言っても月額数百円とかがスタンダードになってきているので、個人規模でも問題ない範囲かと思います。
こうした意識こそ、業務効率化となり、人との差別化となり、事業の差別化や発展に繋がります。
Googleドライブ・Gmail
前置きがありましたが、まずはGoogleドライブとGmailです。
とはいえ、もはや説明不要とも言えるメジャーなツールと言えるでしょう。
Googleドライブは無料で15GBまで利用できます。データ管理もそうですが、何よりスプレッドシートやドキュメントが便利です。特にスプレッドシートは複数人で作業する際には必須とも言えるツールです。
使い勝手はExcelとほぼ同じなので、Excelが使える人なら少し使えば慣れるでしょう。
一人で使う分にも良いですし、複数人で作業するなら絶対に外せないツールです。
関連するGmailも便利です。特にGoogleドライブもGmailもクラウドサービスなので、パソコンでもスマホでも利用でき、場所も関係なく使えるのが良いですね。
私はメールに関しては独自ドメインでThunderbirdを利用しています。Thunderbirdも便利は便利ですが、クラウドではないので複数のパソコンで使う時に少し不便があります。例えばAパソコンでメールを受信し、Bパソコンでそのメールに返信したとします。そうすると送信メールはBパソコンに残り、返信マークも付きますが、Aパソコンには送信メールは無く返信マークも付きません。
別に物凄く不便ということは無いですが、痒い所に手が届かない的な問題です。
すでにThunderbirdを使い始めてしまったのでずっと使っていますが、いずれはGmailの独自ドメインに切り替えようかなと考えているところです。
もしこれから始める方は間違いなくGmailで独自ドメインを使う方法がお勧めです。
Skype
ご存知の方も多いと思いますが、通話ができるツールとしてSkypeを私はよく使っています。
Skypeなら相手の顔を見て話ができるのと、基本的には無料で利用できるのが優秀です。
もちろん通話だけならLINEやFacebookなどのアプリもあるので、併用しても良いと思います。
とはいえ、私の場合は輸入総代理の仕事で海外メーカーと通話する機会がよくあります。海外メーカー、特に中国ではLINEやFacebookが利用できないので、通話はSkypeになることが多いです。
国内もそうですが、それ以上に海外とのやり取りをする場合にSkypeは重宝します。
やはり相手の顔が見えたり、声を聞きながらコミュニケーションが取れるのはビジネスをする上でも重要です。
チャットワーク
チャットワークはその名の通りチャットのやり取りに特化したWEBサービス。
WEB上でやり取りできるのでPCでもスマホでもOKですし、複数デバイスでも問題ありません。
ただ単にチャットでやり取りができるだけでなく、グループ機能や宛先を指名する「To」機能、タスク機能、過去の投稿をリンクできる機能など充実しています。
シンプルで使いやすいので重宝しています。
私が使い始めたきっかけは副業時代に物販を学んでいたコミュニティで利用されていたからです。恐らく私のように「他の人が使っているから」という理由で導入する人は多いと思います。
実際に私が行なっている個別サポートもやり取りの基本はチャットワークですので、アカウントを持っていない方には登録をお願いしています。
とりあえずは無料で使用できます。無料だと広告が貼ってあるのと、利用できるグループが14個までの制限となっています。とはいえ個人と繋がる分には無制限という太っ腹?な設定なので、お試しで使うには十分な条件です。
仕事で関わる関係者が増え、参加するグループが増えてきたら有料に替えるといったイメージです。有料も月額400円からなのでハードルは低いですね。
X Mind・MindMeister(マインドマップ)
※上記価格はMindMeister
X MindとMindMeisterはマインドマップツールです。
マインドマップとは事業やプロジェクトを進めていくうえで、タスクやアイデアを落とし込み可視化するためのツールです。心の中で思い描くアイデアを地図のように広げていく、といったニュアンスからマインドマップというネーミングになったのだと推測されます。
マインドマップを使うとアイデアやタスクが可視化されるのでお勧めです。
特に新しい事業やプロジェクトを始める際、ガントチャートのような詳しい計画に落とし込む前の段階で、ざっくばらんにアイデアやタスクを落とし込むのに重宝します。
まずはマインドマップで必要なタスクやアイデアを書き出し、整理することで方針が固まります。私のようなひとりカンパニーであっても頭の整理になりますし、複数人が関係するプロジェクトなら情報共有と意思疎通のツールとしても活用できます。
X Mindはデスクトップ型のアプリなのでPCにインストールする形になりますが、WEBで使いたい人には「MindMeister」もお勧めです。個人的に使い勝手はX Mindが良いと思っていますが、外出先でインストールしていないPCを使う時はmind meisterでサッとアイデアをまとめたりします。
iOSとAndroid向けのアプリもあるそうなのでスマホでもOKです。
Asana
Asanaはタスク管理ツールです。
海外発のツールなので知らない人も多いと思います。私も昨年紹介してもらって導入を始めたのでまだ使って1年くらいです。
私の使い方は前述のマインドマップで全体像を設計し、そこから具体的なタスクやアイデアをAsanaに落とし込んでいます。タスクの詳細を書き込めたり、優先順位をドラッグで変えたり、サブタスクを登録出来たりと便利な機能が揃っています。
一人でもタスクやアイデアの整理に便利ですが、複数人が関わるプロジェクトだと更に威力を発揮します。スプレッドシートとイメージは似ていますが、複数人でタスクに関するコメントを入れたり、アイデアを登録してシェアできるのです。
ガントチャートのようなスケジュール管理機能もあるので、タスク管理、スケジュール管理をするならAsanaで一括管理できます。
実務に役立つWEBサービス3選
独立・起業する上で欠かせない要素に「会計管理」「人材確保(外注化)」「資金調達」があります。
私も普段はひとりカンパニーとして基本的には一人で仕事をしていますが、当然すべてのタスクを自分で出来るわけではありません。
特に会計分野、確定申告や決算処理は税理士の先生に依頼していますし、記事の執筆、デザイン制作、動画編集など一部のタスクはアウトソーシングしています。
こうした会計やアウトソーシング、そして資金調達ができるWEBサービスをご紹介します。
freee
freeeはクラウド会計ソフトです。
他にもいくつかありますが、私は税理士の先生がfreeeを使っている関係でfreeeにしました。
これから独立・起業する方にとって「税理士選び」も1つの大事な仕事になりますが、私がお勧めしているのはfreeeのようなクラウド会計ソフトを使える税理士かどうか、です。
もちろんfreeeではなくマネーフォワードや弥生会計でも良いとは思いますが、これからの時代、クラウド会計ソフトが使えない税理士の先生は正直言って残念です。
クラウド会計ソフトは単に業務を効率化できるだけではありません。私の場合もそうですが、こうしたクラウド会計ソフトが使える税理士の先生であれば、それ以外のWEBサービスやITツールにも理解があり、もっと言えば新しい分野の仕事にも理解があると言えます。
それこそ私の場合、依頼している税理士の先生とのやり取りはFacebookのメッセンジャーを使うことが多いです。最初の頃はメールでしたが、込み入った内容でなければメッセンジャーで十分です。また、その先生はAmazonや楽天市場を使った物販ビジネスにも理解があります。
このようにクラウド会計ソフトを使うのは、ただ単に業務効率化や情報共有のしやすさという評価だけではなく、それを使いこなせることで他のWEBサービスやツール、あるいは新しい分野のビジネスに対する感度も高いことが強みとなります。
ランサーズ
クラウドアウトソーシングの元祖とも言えるランサーズ。
こちらもご存知の方が多いかもしれませんが、WEB上でお願いしたい仕事を登録し、それに対応できるワーカーさんとをマッチングするサービスです。
私も何かと利用しています。
記事の執筆、WEBデザイン、ロゴ制作、動画の編集、写真撮影など物販ビジネスでもお願いしたいタスクはたくさん出てきます。
一昔前は誰かに仕事を依頼しようと思ったらアルバイトを雇うとか社員を雇用するといった形でしたので、独立・起業したばかりの経営者にとっては悩ましい課題でした。
ランサーズや同じクラウドアウトソーシングのクラウドワークスなどを活用すれば必要なタスクに対して必要な人材をアサインできるので、コスト的にも成果的にも最適化できます。
クラウドファンディング
最後は資金調達の方法としてクラウドファンディングです。
このブログでも再三にわたって紹介していますので詳しい説明は割愛しますが、クラウドファンディングが普及したことによって新商品のリリースや日本初上陸の海外製品を持ってくるハードルはグンと下がりました。
従来はある程度まとまった在庫を仕入れ、Amazonや楽天市場などに出品して販売するのが当たり前でした。
売れれば良いですが、売れなければそのまま不良在庫となります。一度くらいの失敗ならまだやり直しが出来ますが、それが二度三度と続いたら、たちまち資金が底をつきます。
その点、クラウドファンディングを活用すればリスクを抑えて新商品の導入が可能です。もし失敗しても痛手にならない方法を取ればすぐに他の商品やブランドにトライできます。
そんな私は何度か失敗して苦しい思いもしましたが(苦笑)
個別サポートでは失敗してもリスクなくビジネスができるようにフォローしています。まさに自分自身の失敗の経験があるからこそお伝えできることもたくさんあります。
とはいえ、やはり失敗はしないに越したことは無いですし、失敗したとしても再起できればOKです。
そう言った意味でクラウドファンディングの活用によって失敗を恐れずチャレンジしやすい環境になったと言えます。
まとめ
すでに使っている人からすれば当たり前かもしれませんし、真新しいツールやサービスは少なかったかもしれません。
とはいえ、こうしたツールやサービスがあり、低コストですぐに使えるからこそ、独立・起業のハードルは物凄く下がっていると言えます。
独立・起業の本質は、独立・起業することではありません。「なぜ」独立・起業するのか、そして「何をして」独立・起業するのかが本質です。独立・起業はあくまでも手段です。
「これがやりたい!」という志や想いがあり、それを実現するために独立・起業をして、更にそのビジネスにチャレンジしやすい環境が整っていると言えます。
私自身もこうした恩恵を受けまくってビジネスが出来ています。
独立・起業することは、もはや難しいことではなく、「何をするか」を考えることが重要な時代です。
私もしっかりと今の事業を固めていき、新しいことにチャレンジしていきます。
これから独立・起業したいと考えている方は、ぜひ今回ご紹介したツールやサービスを活用しながらビジネスを飛躍させてください!
合同会社FRONTIER TRADE代表社員。
一人でも出来るビジネスを通じて一生涯に渡って稼ぎ続ける情報を発信するメディア「ひとりカンパニーのススメ」を運営。自らもひとりカンパニーとして輸入総代理ビジネス、Webサイト構築、メディア運営、YouTubeなどに取り組む。