クラウドファンディングがいかに小規模事業者のリスクを回避してくれるか

前回はクラウドファンディングを活用する上でのデメリットや注意点を書きました。
クラウドファンディングを始める際のデメリットや注意点 こうしたマイナスな部分を知っておくことも大事ですが、やはりクラウドファンディングがいかに私たちのようなひとりカンパニー、ひとり法人、小規模事業者にとってリスク回避の恩恵を受けられるかをアウトプットしていきます。

物販ビジネスで最も安全な販売方法とは

私が取り組んでいる輸入総代理ビジネスや輸入代理店に限らず、商品を仕入れて販売するいわば物販ビジネスは身近なビジネスモデルです。
スーパーやコンビニ、八百屋や魚屋などの個人商店、あるいは飲食店も全て商品や材料を仕入れて販売・提供しています。

前提として先に事業者が商品や材料を仕入れ、それを店頭に並べたり、調理して提供したり、あるいはネットに出品して初めて消費者に行き渡ります。
商品を先に仕入れるのが大前提ですが、それは同時に在庫リスクが伴います。キャッシュフロー的にも先に仕入れ資金が必要になるので資金繰りにもリスクが伴います。

ですから多くの事業者は先にある程度の資金を用意したり金融機関から借り入れをするなどして資金を用意し、その資金で仕入れをします。

では物販ビジネスで最も安全でリスクが低い販売方法は何でしょうか?

それは無在庫販売、あるいは予約販売です。

先に商品を仕入れるのでは無く、先に注文を受け付け、受注が確定した分だけ(あるいは少し多めに)仕入れることで在庫リスクを減らすことが出来ます。
これは経営的な観点からもそうですし、最近話題になっている季節限定食品、例えばクリスマスケーキや恵方巻などが売れ残り食品廃棄ロスになっていることの解決策として予約販売を導入する動きもあります。

また資金繰りとしても売上が確定している状態で仕入れができるので仮に仕入れ資金が先出しになっても売り上げが回収できる安心感があります。

私たちが取り組む物販ビジネス、特にオンライン販売を活用する場合、無在庫販売や予約販売ができる場合と出来ない場合があります。

例えばAmazonでは新商品に限り予約販売が出来ますが、すでに販売した商品を予約販売することは出来ません。(取り寄せ状態にすることは可能ですが売上は下がります。)
基本的には在庫がある状態で自社や提携倉庫、あるいはFBAに納品して注文が来たらすぐに出荷できる状態にしておくのが原則です。

楽天市場も基本的には同じです。

逆にヤフーショッピングは無在庫販売や予約販売が可能です。そのため無断で自社商品を出品して転売する業者もたくさんいるくらいです。また、輸入転売のプラットフォームであるBUYMAも無在庫販売が可能です。

このように各プラットフォームによってルールが異なるので無在庫販売の可否も変わるのですが、中でも自社商品でクラウドファンディングを活用することは大きなリスクヘッジとなります。

大企業にクラウドファンディングは不要?

クラウドファンディングは新商品や日本初上陸の商品に限られるので、基本的には商品の認知度は無いに等しい場合がほとんどです。

すでに認知度がある商品の後継モデルや関連商品なら良いですが、初めてお披露目するような商品・ブランドの場合は無名なのでいきなりAmazonなどで販売するのは苦労します。

そういった意味でクラウドファンディングは認知度が無い商品ばかりが出品されていることが前提になっているので小規模事業者にはありがたい限りです。

一方、大企業がクラウドファンディングを活用することはあまり多くありません。それこそMakuakeが上場してからは大企業やある程度知名度のある企業が新商品の企画としてクラウドファンディングを活用するようになりましたが、本当にここ最近の話です。

本質的にクラウドファンディングは資金に乏しいスタートアップや小規模事業者が資金調達するためのプラットフォームです。

大企業であれば私たちとは比較にならないくらいの広告費が掛けられるので、そもそもクラウドファンディングをする必要が無いのです。前回の記事でクラウドファンディングのデメリットの1つに新商品をすぐ販売できない、ということを挙げました。
まさにそれで、大企業にとってはクラウドファンディングをするよりもまとまった広告費を投下して認知させ、店舗などのネットワークも使って一気に商品を広げることが出来ます。

そもそもやり方が違うのです。

そのため、本来は大企業にとってクラウドファンディングは必要ない傾向にはありますが、前述のようにMakuakeが上場して大企業志向になってきたので、起案する企業側もある程度規模のある会社が新商品のリリースとして使いやすくなっていると言えます。

私たちのようなひとりカンパニーや小規模事業者にとっては厄介な話で、同じタイミングで大企業や有名企業の商品がクラウドファンディングに出ていると、どうしてもそちらに注目が集まってしまいがちです。

その点はリスクと言えますが、こればかりはタイミングを読むのは難しいので致し方ありません。

認知度が無い企業・商品だからこそのクラウドファンディング

とはいえ、まだまだクラウドファンディングの本質は認知度が無い商品、日本初上陸となる商品を認知度の無い企業が活用するという立ち位置です。

つまり会社も商品も知られていない状況で、いきなりポンと一般販売を開始するより、クラウドファンディングを挟むことで認知度の拡大に繋がり、一般販売もスムーズに進めることができます。

クラウドファンディングが普及するまでは一般販売するしかありませんでしたので、それこそある程度の数を事前に仕入れて販売する等リスクが大きく、私たちのようなひとりカンパニー、小規模事業者には厳しい状況でした。

それがクラウドファンディングの普及でチャンスが増えたというのは間違いないでしょう。

予約販売の形式で先に受注を取ることができ、なおかつ無名の商品がクラウドファンディングのプラットフォームを介して認知度拡大に繋がります。

支援者がお客様になり味方になる

クラウドファンディングの強みは支援者が長期的なお客様、つまりロイヤルカスタマーになる可能性があることです。

支援者は認知度の無い商品をクラウドファンディングで見つけ、支援して実際に使ったりすることで優越感や満足感を感じる方も少なくないはずです。
そして、その商品やブランドがクラウドファンディングやその後の一般販売で有名になり、テレビに取り上げられたり芸能人が使っているとなれば、支援者にとっても嬉しいものです。

実際に私も起案する立場でもあれば支援する立場でもあります。過去にクラウドファンディングで支援した商品が売れ始めてテレビで紹介されるのを観たことがありますが、我が子が育つような感覚で感慨深くなります。

いかにクラウドファンディングで終わらず、その後も継続的に販売や宣伝をしていくかが重要です。継続すればするほど信頼も高まり、結果としてビジネスが軌道に乗っていくきっかけにもなり得るでしょう。

まとめ

クラウドファンディングは私たちのようなひとりカンパニー、あるいは小規模事業者にとって今や欠かせない存在と言えます。
特に輸入総代理ビジネスや輸入代理店で新商品を持ってくる場合、まず間違いなく選択することになるでしょう。

もちろん何も考えずにただ出すだけではいけませんが、クラウドファンディングがどれだけ小規模事業者にとってリスク回避となり、ビジネスが成功する可能性、あるいは失敗しても痛手にならない可能性を広げているか。

日本ではまだクラウドファンディング自体の認知度は高く無い方ですので、起案者側にとってもチャンスはあります。

ただし2020年、つまり今年は特にクラウドファンディングが注目される年になる予感がしています。
その要因の一つに昨年末のMakuakeが上場したことも挙げられます。

確実に変わっている流れの中でいかにクラウドファンディングを上手く活用し、ビジネスの飛躍に繋げることが出来るか。

まずはやってみて経験を積むことが重要ですね。

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