ここ最近はバタバタしており読書をする時間が取れませんでした。
このブログで読書についてはあまり語ってきませんでしたが、経営者でもそうでなくても人生を豊かにするなら必ず読書の習慣はつけるべきです。
ただ今日は読書論を語りたいわけではなく、久しぶりに人生論、自己啓発的なジャンルで良い本があったのでそれ関連の話をします。
その本は与沢翼氏が執筆した『お金の真理』です。
詳細は割愛しますが、総括すると様々な人生経験をした与沢翼氏が現在に至るまでの経験談(特に失敗談)中心のリアリティ溢れる一冊でした。
具体的なお金の稼ぎ方(アイデア)やお金の使い方、失敗談などお金にまつわることがメインですが、中でも私の中で響いたのが「経験」と「人間関係」でした。
私のような立場で与沢翼氏と比較したりどうこう言える立場ではありませんので、自分自身の人生や考え方と重ねてアウトプットしていきたいと思います。
経験は浅く広く
人生やビジネスにおいてどんな経験をするかは人それぞれです。
1つのことに集中するのも良いですが、経験値がないうちは様々なことを浅く広く経験し、そこから取捨選択して1つや少数に絞っていくのがよいと考えています。
私自身も様々な経験をしました。ビジネスで言えばざっと下記の通りです。
- 会社員
- WEBディレクター
- WEBサイト制作
- WEB広告運用
- WEBサイト・ブログ運営
- アフィリエイト
- FX
- バイナリーオプション
- 株式投資
- 独立(個人事業主)
- 店舗運営(飲食店)
- 起業(法人設立)
- 会社経営
- 国内転売
- 輸入転売
- 中国輸入
- 欧米輸入
- OEM・ODM
- 海外展示会参加
- 独占契約締結(海外企業)
- クラウドファンディング
- YouTube運営
- 自社EC構築・運営
- 展示会出展
- ポップアップストア出店
- 個別サポート(コンサルティング)
- ECサイト構築・運営支援
ざっと時系列になっていますが、細かいことを言えばもっとあります(笑)
今現在はここからだいぶ絞られていますが、辞めた後でも過去の経験が活きることは多々あります。
また、これらの経験は同時期に全てを経験することなど到底できません。
時間も掛かりますし、そもそも人との出会いがきっかけで始めた、始められたこともありました。
後ほど書く人間関係の部分で経験できたことも多々あります。
いずれにしても、なぜここまで経験できたかといえば意外と簡単なことで「若いうちに色々な経験をしよう」と常に考えていたからです。
もちろん今もその意識は変わりませんが、以前は良くも悪くもあまり深く選ばず「何でもかんでも」やっていました。
そこから成功も失敗も経験したことで「これはやっちゃいけないな」とか「これはリスクがほとんど無いから問題ないな」といった具合で取捨選択できるようになったと感じます。自分の引き出しが増えたとも言えます。
最初からリスクや失敗を恐れていては何もできません。
少ない経験値の範囲でコントロールできるリスクなど、たかが知れているとも言えます。
とにかく経験するなら浅く広く。
大きな失敗さえしなければ撤退もできるし再起もできます。
いきなり何か1つに突っ込むのはリスクが高過ぎるということです。
大失敗したとしても後悔しない、人生をかけると覚悟を決めたのなら本人の意思なので大いに勝負して欲しいです。
失敗するなら早い方がいい
そういった意味で失敗するなら早い方がいいのは間違いないでしょう。
もちろん年齢を重ねたからといってダメということではありません。
自分で始めると決めた、その日から自分にとってのスタートです。誰もが毎日確実に歳を取りますが、逆に言えば毎日が人生で最も若い日です。
そんな名言がありましたが、私は結構その通りだと思っています。
大事なことは「早い」を比べないことです。無意味だからです。
10代で起業した人は凄いことですが、生まれ育った環境や時代背景など様々な事情があります。
年齢的な意味で早いに越したことはありませんが、自分の人生で最も早ければそれでいいのです。
大事なことは「自分の中で早く始め、早く経験を積んで、失敗してもすぐ立ち上がれる時」を見逃さないことです。
私自身で言えば、先ほど書いた「経験したことリスト」の9割は20代です。
20代のうちにたくさん経験して失敗したおかげで、だいぶ失敗に対する耐性が付いたように感じます(笑)
人間関係は狭く深く
様々な経験をするのに人脈や人間関係は「ある程度」大事です。
例えば私の経験リストにおける「飲食店の経営」は私一人では確実にできませんでした。
実際に共同経営という形で、私はWEB周りを、もう一人は飲食店経営している人だったので現場を、という役割分担をしました。
大きく稼ぐことはできませんでしたが、大きな失敗でもなかったので経験としては良かったと感じています。
ただし気を付けるべきは人間関係の深さ、要は信頼関係です。
私は特に20代前半は人生経験の一環でたくさんの人に会うようにしていました。いわゆる異業種交流会やパーティー的なものも割と参加していました。
そこからできた人間関係は浅く広いもので、長年の付き合いになっている人は片手で数えられるくらいです。
いつまでもそれじゃ成長しませんが、若いときの一時だったので今となってはそれも良い経験。
ただ経験するのと同じように最初は浅く広くでもいいですが、いずれは狭く深くにしていったほうがよいと考えています。
特にコンサルティングやサイト構築などお客さん(取引先・販売先)が人になるビジネスはそうだと感じています。
例えば100人の人から月1万円のコンサル料(あるいはコミュニティの参加費)を頂ければ月100万円の稼ぎになります。
年収で言えばそれだけで1,200万円。原価もそれほどかからないので、ほぼ利益です。
しかしそれは皮算用。現実的には運営を複数名でやるでしょうし、それでも100名規模のビジネスを維持するのは相当大変です。
であれば、10人でいいから1人10万円いただけるサービスを提供したほうが良いです。それだけの金額で満足してもらえるなら信頼関係も構築できている証拠ですので中長期的な付き合いも可能になります(内容にもよりますが)。
個人の話っぽくなりましたが、対企業でも同じです。
そういった考え方もあって、個別サポートの月額費も開始当初からは値上げさせて頂きました。
もちろん今まで手を抜いていたとか出し惜しみしたことはありませんが、今後はより一人一人と深く関わり、コミットしていきたいと考えたからです。
これは物販でも言えることで、たくさんの人に買ってもらうより客単価を上げること。なおかつリピート率も上げることができれば事業として安定します。
物販はモノを売ると言いましたが、結局買うのは人ですので、そういった意味では同じと言えますね。
物販でもサービスでも、これからの時代は益々「人間関係は狭く深く」がポイントになると考えています。
特に私たちのようなひとりカンパニーの規模であれば大企業がやるような大量生産大量消費、マス向け商品はマッチしません。
狭く深く絞って職人を目指すしかないのです。
快楽は成功すればやってくる
与沢翼氏の著書に戻りますが、失敗談の中でも特に快楽に溺れ傲慢になったことを悔いていたように感じました。
自分が考えた通り順調に事業が伸び、売上が上がり、お金を稼ぐことができた。若くして急激な成功体験をしたことで謙虚さを失って傲慢になり、欲望に溺れて無駄な金を使い過ぎてしまったと。
私は良くも悪くも短期間で特出してたくさん稼いだ経験はありません。
だからこそ地に足をつけ、小さな失敗(たまに大きな失敗w)と成功体験を繰り返しながらここまで来ました。
これから先もそうでしょうが、少なくとも快楽に溺れることはなかったです。
もちろん息抜きに外食したり、旅行したりといったことはあります。
ただそれすらも最近は薄れてきました(新型コロナの影響もありました)。
とにかく仕事も人生もひっくるめて充実させることに集中しています。
無駄なものは排除し、必要なものだけを取り入れる。その無駄かどうかの取捨選択も、やはり経験に基づいた「引き出し」から出てきます。
これといった趣味もありません。
強いて言えばプロ野球は好きですが、それすらもアドセンス広告付きのブログ運営をすることで多少なりとも収入(ビジネス)に変えています。
それが良いか悪いかは分かりませんが、趣味や快楽は往々にして支出一辺倒になります。
私が趣味や快楽・娯楽かどうかを決める最大のポイントはそこです。
趣味と言いつつ、例えば何かを作って販売し、それで多少なりとも売り上げがでているのであれば立派なことです。
ゲームが好きだとしても、ただ一人でゲームを楽しむだけなら趣味ですが、その知識や攻略法をブログにまとめたり、実況動画を配信して人を楽しませることをしているなら立派な仕事です。
もしかすると、そこから何か新たな仕事、大きな仕事に繋がる可能性もあります。
このように今後の人生で何か役に立てばOK。
何も残らない、得られない浪費こそ趣味・快楽であり、成功を目指すなら不要です。
これは与沢翼氏も著書で強く訴えていましたが、本当にその通りだと同感しました。
快楽は自分が目指すべき成功を掴んだらいくらでも満喫できます。
むしろ、その前に当初の欲望は薄れ、より豊かな人生になっている可能性の方が高い気はします。
まとめ
これからも「経験は浅く広く・人脈は狭く深く」は常に意識していきたいと考えています。
今までもそうでしたが、与沢氏の『お金の真理』を読んだことで確信に変わりました。
小さな失敗でできる経験なら恐れずに踏み出し、大きな成功になりそうなチャンスを待つ。
そこで人間関係が足かせにならないよう、信頼できる人たちと深い関係を築く。
これが良いか悪いかなんて分かりませんし、そうじゃないとお考えの方もいるでしょう。
人それぞれ考え方は違いますし、それによって経営者なら経営方針も異なります。
誰かの真似をする必要もなく、最後は自分で決断して自分のオリジナリティを出すしか生き残る道はありません。
もちろん、その過程で知識・経験がないことを経験者にアドバイスをもらうのは大いにすべきです。
それも結局は「相談相手を間違えないこと」が大事であり、信頼関係ができている人がいればできること。
「経験は浅く広く・人脈は狭く深く」
ここに秘められた要素は今後の人生やビジネスを豊かにするのに重要なキーワードです。
合同会社FRONTIER TRADE代表社員。
一人でも出来るビジネスを通じて一生涯に渡って稼ぎ続ける情報を発信するメディア「ひとりカンパニーのススメ」を運営。自らもひとりカンパニーとして輸入総代理ビジネス、Webサイト構築、メディア運営、YouTubeなどに取り組む。