輸入総代理ビジネスで商品を仕入れ、
クラウドファンディングを実施した場合は
リターンの出荷を完了させると、
いよいよ一般発売がスタートします。
輸入総代理ビジネスの場合は転売ビジネスと違い、
仕入れてから即販売、とはならない場合がよくあります。
それは1から商品を育て、ジャンルによっては
市場を1から作っていくくらいの要素があるからです。
では、実際の販売をスタートする際のやり方を見ていきましょう。
オンライン販売(小売)
オンラインで自社が直販する場合、
まず活用したいのはAmazonです。
Amazonを活用するメリットは国内転売ビジネスでも
触れましたが、基本的には同じです。
Amazon自体に集客力があること、
Amazonのアカウントで購入できるので
新しいカート機能が必要ないこと、
FBAを活用した物流システムがあることなどがあります。
とはいえ、ただAmazonに出品しただけでは
なかなか売れるとは限りません。
転売で扱うような商品はもともと知名度があったり、
レビューが溜まっていたりしてランキング上位になりやすいですが、
輸入総代理ビジネスの場合は1からAmazonページも作っていきます。
Amazonには膨大な量の商品数がありますので、
新規出品しただけでは埋もれてしまいます。
商品紹介コンテンツやセラー広告など、
Amazonで活用できる施策を使って露出していきます。
その他には、もし既に楽天市場での出店をしている方であれば、
楽天市場を活用するのもアリです。
ただ、楽天市場の場合はこれまで運営してきたショップの特徴や
カラーがありますので、いくら自社商品とはいえ、
これまでと違うジャンルで出品すると
かえって逆効果になりかねません。
全体のバランスを考えながら決めたほうがいいですね。
その他では輸入商品を中心に取り扱っているBUYMAや
ヤフーショッピングなども必要に応じて活用していきたいですね。
また、ある程度の売り上げが上がってきたら、
公式オンラインストアを運営するのも検討しましょう。
いわゆる自社ストアになりますが、
最大の魅力は手数料が安いことです。
どのプラットフォームを利用しても、
販売手数料として10%前後は取られてしまいます。
もちろん、その中には広告費や決済手段を利用する
といったメリットがありますので仕方ないことですが、
ある程度ブランド自体の集客が出来るようになってきたら、
自社ストアを運営したほうが手数料は最低限で済みます。
また、集客したユーザーが最終的に購入に至ったかどうかも
自社ストアなら全て計測・分析が出来るのもメリットです。
まずはプラットフォームを使って販売を重ね、
目途が立ってきたら自社ストアの運営も視野に入れると良いですね。
オンライン販売(卸売)
オンライン販売での卸売は
基本的に楽天市場が中心になります。
楽天市場は一定の基準を満たした法人が運営していますので、
様々な商品を常に探し回っています。
Amazonのセラーは個人から法人まで様々ですが、
楽天市場を運営している会社ならば可能性はあります。
後はプラットフォームではなく、
自社でオリジナルのECサイトを
運営している会社も良いでしょう。
商材に合わせてリサーチを行ない、
お問い合わせフォームや電話番号から
営業してみると反応があるかもしれません。
オフライン販売(小売)
オフラインでの販売を自社でやろうと思ったら、
それこそ店舗を新たに準備しなくてはいけません。
もともと雑貨店やセレクトショップを持っている
オーナーであれば別ですが、大抵の方は自分のお店を
持っているという方は少ないでしょう。
オフライン販売をしたい場合は卸売を中心に考えていきましょう。
ただ、そのような状況でもオフライン販売ができる場合もあります。
それが期間限定のPOPUPストアへの出店です。
施設使用料や販売手数料などのコストはかかりますが、
いきなり店舗を持つというハードルに比べれば
条件次第で低リスクで実施できる場合もあります。
POPUPストアを運営している会社から
営業の提案が来る場合もありますので、
まずは一度話を聞いてみるのも良いですね。
オフライン販売(卸売)
全国展開している有名な小売店からデパート、
家電量販店、セレクトショップなど、
日本国内には相当な数のお店があります。
私たちが普段から利用しているお店に、
自分が仕入れた商品が並んでいたら・・・
想像するだけでテンションが上がります(笑)
それこそ、輸入総代理ビジネスの魅力です。
それらの店舗で取り扱ってもらうには
1つ1つ営業していく方法もありますが、
最も効率的な方法があります。
それは展示会に出展することです。
そう、あなたがメーカーと出会った展示会があったように、
日本国内でも新しい商品を探しているバイヤーさんが集まる
展示会が開催されています。
商品のカテゴリーに合わせて、
そのカテゴリーにマッチする展示会を探し、
今度は自らが日本のメーカーとして小売店や
問屋などからの受注を受けることが出来るのです。
もちろん、展示会への出展は決して安くないですし、
準備のコストや人件費もそれなりにかかります。
しかし、全国各地にある店舗を1つ1つ回るのは難しくても、
展示会に出展すれば向こうから声をかけてくれるのです。
とはいえ、スタートアップしたばかりの企業で
そこまでの資金がないという方もいらっしゃるでしょう。
その場合でも、展示会に出展するという目的で
補助金を利用することが出来る場合もあります。
詳しくはジェトロやミプロに相談してみると、
利用できる補助金があるかもしれません。
オンラインとオフラインを組み合わせて
いずれにしても、オンラインとオフラインはうまく
組み合わせて販売、あるいは販路拡大していくのがベストです。
仕入れをした後は資金が無くなりますので、
オンラインで直販してしっかりと利益を確保することも重要です。
以前も書きましたが、輸入総代理ビジネスの魅力は
直販することによって転売とは比較にならない
利益率を出すことが出来ます。
とはいえ、オンラインだけでは限界がありますので、
直販で資金を回収しながら卸売の営業や
展示会への出展などを検討していくと良いでしょう。
転売ビジネスのようにAmazonだけ、BUYMAだけに
頼るのではなく、ありとあらゆる手段を用いて
商品の販売、販路拡大に取り組むのが
輸入総代理ビジネスの最大の魅力です。
合同会社FRONTIER TRADE代表社員。
一人でも出来るビジネスを通じて一生涯に渡って稼ぎ続ける情報を発信するメディア「ひとりカンパニーのススメ」を運営。自らもひとりカンパニーとして輸入総代理ビジネス、Webサイト構築、メディア運営、YouTubeなどに取り組む。