今回はAmazonで出品する際に工夫すべき点と
注意点について解説していきます。
Amazon出品時の工夫
Amazonに出品する際、国内転売(せどり)ビジネスの場合は
基本的に相乗り出品になることは解説しました。
相乗り出品は既に掲載されている商品ページに
自分も販売するために出品することであり、
商品ページ自体は基本的に編集することはできません。
最初に商品カタログを作成した人が入力している
商品タイトル、画像、商品説明などに従わなければいけません。
つまり、基本的にはその商品の中で
自分の出品している商品が売れるかどうかは
まずカートを獲得しているかどうかが最重要です。
とはいえ、カートを獲得するには価格であったり、
出荷の早さ(FBA納品)で優位性がなければいけません。
その辺りを押さえることはもちろんですが、
中にはカートを獲得していない状況でも売れる場合があります。
それが出品時の工夫によってカバーできる場合があります。
特に有効なのがAmazon実践リサーチでも触れた
特典付き商品のカタログページです。
具体的な事例でみていきましょう。
この商品はシングルCDですが、初回仕様としてDVDの付属や
握手会の参加券などが付属されているようです。
現在カートを獲得している出品者を含めて
10人の出品者があることが分かります。
では、その各出品者の一覧を見てみましょう。
この画像は一部分の切り抜きですが、
このように商品のコンディションとして
説明が補足されています。
この補足説明は任意なので、全く入力していない人もいます。
そもそも、この出品者一覧の画面を知っている人が
Amazon利用者の中でどのくらいいるか、というのは問題なのですが、
こういった付属品などがある商品の場合、
念には念を入れる意味でここまでチェックする人もいます。
そこで、赤枠で囲った説明文のように、
ちゃんとこの商品には付属品が付いていることが分かると、
購入者は安心して購入することが出来ます。
特にこの商品のように、カート獲得価格が同じ場合、
どの出品者から購入しても全く同じです。
ただカート獲得ロジックのローテーションによって
順番が違うだけで、内容は全く同じです。
であれば、きちんと説明が入力されている出品者から
購入しよう、と考えるのは購入者心理としてあり得ます。
あまりにも長々と記載するのはかえってリスク回避を
図り過ぎて敬遠される可能性がありますが、
「この商品にはこんな特典が付いていますよ」という
文言を表記しておくだけでも購入者心理は変わります。
これは出品時に「商品コンディション」から記入できます。
テンプレートを作っておけば、あとは特典の内容を
変えるだけでよいので、なるべく入力するようにしましょう。
Amazon出品時の注意点
これは仕入れ時にも言えることですが、
Amazonでは様々なカテゴリーの商品を販売できます。
しかし、中には自分のアカウントでは出品できない、
出品制限がかかっているカテゴリーがあります。
これは一時期の悪質な転売業者や中国業者に対する対策ですが、
要するに商品によっては誰でも出品できるわけではなく、
一定の条件をクリアしていたり、必要な書類を提出して
承認されないと出品できない商品が存在します。
Amazonとしては購入者を第一に考えていますので、
購入者にとって人的な被害が出たり、損失が出ることを
最大限防ぐため、様々なルールや規制が設けられています。
例えばAmazonの中に「ドラッグストア」というカテゴリーがあります。
その名の通り、薬品や化粧品といった私たちの身体に直接
関係する商品においては、承認を得たアカウントでないと出品できません。
国内転売(せどり)においては、ここ最近で特に話題になってるのが
ミュージック(CD)カテゴリーです。
残念ながら私もミュージックカテゴリーは出品できません。
ただ、一昔前からアカウントを持っていてミュージックカテゴリーを
出品していた人は今も出品できるようです。
恐らく、音楽業界からの要請で悪質な転売業者を
取り締まるための規制だと推測されます。
(余談ですが、昔から出品しているという理由だけで
許可を得ている出品者の中でも、不適切な出品をしている業者もいるため、
これだけの基準で規制しているのは納得できませんが…)
そのため、残念ながらこれから国内転売(せどり)ビジネスを
スタートしようとしている方の場合、ミュージックカテゴリーは
出品ができません。
また、現時点では申請すらも受け付けていないという徹底ぶりなので、
恐らくその規制が緩和される可能性は低いと考えています。
出品規制されている商品の確認方法
実際に自分のアカウントで出品できるかどうか、
出品規制がかかっているかどうかの確認は簡単です。
商品ページから確認する場合、
右側に「マーケットプレイスに出品する」というボタンがあれば
それをクリックすると、管理画面に飛びます。
その際、このように「現在、この商品は出品いただけません。出品の申請も受け付けておりません。」
と表示される場合、その商品は出品できません。
ミュージックであればカテゴリー全体が出品できませんし、
他のカテゴリーではメーカーによって変わる場合があります。
あるいは、管理画面から直接登録画面にASINコードなどを入力して
出品に進む方法でも確認できます。
表記としては同じです。
重要なことは、この商品を仕入れた後に出品制限がかかっていることに
気付いてしまったら遅いということです。
必ず仕入れる前に確認しましょう。
私も1回だけ失敗してしまったことがあります。
その時は仕方なくメリカリで出品しましたが、
やはり希望していた販売価格では売れなかったので、
結果としては赤字になりました。
(1点だけだったので大した損失にはなりませんでしたが…)
それ以降は必ず仕入れる前に、そもそも出品できるかどうかは
必ず確認するようにしています。
出品時と言うよりは仕入れ時の内容ですが、
しっかりと覚えておきましょう。
合同会社FRONTIER TRADE代表社員。
一人でも出来るビジネスを通じて一生涯に渡って稼ぎ続ける情報を発信するメディア「ひとりカンパニーのススメ」を運営。自らもひとりカンパニーとして輸入総代理ビジネス、Webサイト構築、メディア運営、YouTubeなどに取り組む。