大量仕入れと希望的観測による仕入れに注意

今回は仕入れの中でも注意すべき点、
つまりリスク回避の観点でお話しします。

特に国内転売(せどり)ビジネス初心者の方が
失敗しやすい仕入れについて2点ご紹介します。

大量仕入れ

国内転売(せどり)で稼いでいる人のSNSの投稿や
情報商材、ランディングページなどで1つの商品を
山積みにした写真を見たことはありますでしょうか?

個人的に、ああいった投稿は嫌いです(笑)

それはさておき、そういった投稿や写真を見ると
「1つの商品を大量に仕入れているから儲かってるのか」
と考えてしまいがちです。

心理的にも煽られているような感覚になるので
とても良くないと思っているのですが、
それは実践する上でも重要なポイントです。

大量仕入れとは、その名の通り1商品を大量に仕入れることです。
大量の明確な定義はありませんが、国内転売(せどり)の場合は
30点くらいを超えると結構な量になると思います。

商品単価にもよりますので一概に点数だけでも言いづらいですが、
仕入れ価格にしたら10万円を超えてくると
それなりの仕入れ量になると思います。

たとえ資金が豊富にあるという方でも、
国内転売(せどり)を始めたばかりなのであれば、
1商品に対していきなり大量に仕入れをするのはリスクが高いです。

とはいえ、1点仕入れて利益が500円取れても、
それで終わりでは旨味がないのでは?
と感じる方もいらっしゃると思います。

しかし、ここで逆の発想をしてみましょう。

皆さんのこれまでのビジネス経験は分かりませんが、
少なくとも物販ビジネスをスタートしたばかりの方にとって、
自分の判断で仕入れた商品が売れて利益が500円取れた、
ということだけでも非常に大きな経験値になります。

それだけでも人に誇って良い立派な実績です。

「たかだが500円で?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
では、今までの人生の中で、自分がリサーチをして、
実際に仕入れて、販売してしっかりと利益が出た、
という経験はありますでしょうか?

もし「ある」という方は既にある程度実践されている方なので
良いかもしれませんが、これから始める方にとっては
全く未知の経験だと思います。

たとえサラリーマンの方で、会社でバイヤーのような
役職を任されており、自分の決裁で仕入れ判断ができると方であっても、
最終的に資金を出しているのは会社の資金です。
言い方は悪いかもしれませんが、あなたのお金ではありません

物販ビジネスでは、
あなたのリサーチによって、
あなたの判断によって、
あなたの資金で、
仕入れを行ないます。

この意識は忘れてはいけません。

いくら資金に余裕があるとはいえ、
あなたの大切な資金を守りながら増やしていく必要があります。

では、なぜそこまで慎重になるのか。

先ほどの例に戻って、1つ500円の利益が取れる商品を
1つ仕入れたとしましょう。

その時点では利益500円です。

では、5つ仕入れて5つ売れたら利益は2500円になります。

ここまでは良いでしょう。

では、100個仕入れて10個しか売れなかったら、
利益としては5000円取れますが、残りの90個分の仕入れ価格が
丸々在庫として残ってしまいます。

たとえ値下げをして在庫が無くなったとしても、
11個目の利益が300円、20個目がプラスマイナスゼロ、
そして30個目からは赤字になってしまったらどうでしょうか?

トータルで赤字になってしまいますね。

極端な例かもしれませんが、
こうした事例は現実的にあり得ます。

なぜそういったことが起こるのかと言えば、
販売を開始した時の価格でずっと売れることが無いからです。

つまり、最初に利益500円が取れる価格が5000円だとすると、
ずっとその商品が5000円で売れる可能性は低いです。

この「ずっと」というのは在庫を持っている間、となりますね。

つまり、5000円で売れる期間がすぐに4500円になってしまったら、
その時点で利益は無くなります。

なぜこのようなことが起こるのかと言えば、
これまで何度か紹介していますが
他の出品者が参入してくるからです。

今回の例でいえば、5000円で売れる期間が
どの程度続くかというのは、誰にも予測はできません

次の日、突然Amazon本体が在庫を持って販売してくるかもしれないし、
他の出品者が相乗りしてくるかもしれません。

残念ながら、国内転売(せどり)ビジネスを実践する以上、
このリスクを完全に回避する方法はありません

それは繰り返しになりますが、
誰でも仕入れできる商品を扱っているからです。

あなたが店舗やオンラインで仕入れできるということは、
Amazonはもちろん、他の出品者も仕入れができるということです。

国内転売(せどり)しか実践していない情報発信者は
この点について言及しない方もいらっしゃいますが、
これは紛れもない事実です。

それがどうしても嫌なら、
輸入総代理ビジネスやOEMのような
独占販売をするビジネスをするしかありません。

少し怖い話をしてしまいましたが、
要するに今回の例でいえば、利益500円が取れるうちに
全ての在庫を売り切ってしまう、という戦略が正解です。

それが5個なのか10個なのかは分かりません。

その辺りの判断は経験を積んでいけば
感覚的に判断できるようになりますが、
いずれにしても初心者の方はいきなり大量に仕入れるのではなく、
最も安全なのは1個、少しリスクを取ってもよいという戦略でも
2~3個くらいがベターと考えています。

希望的観測による仕入れ

以前の記事でAmazon本体が在庫を持っていない商品を
狙うべきという解説をしました。
国内転売(せどり)のリサーチ概要

ここで在庫数(残り何点)に注目してみましょう。
AmazonではAmazon本体も含めて、
カートを獲得している出品者があと何点在庫を持っているのか
確認することが出来ます。

いくつか種類がありますので、簡単にご紹介します。

在庫あり


出品者が誰であれ、このように「在庫あり」と
記載されている商品は少なくとも30点以上の在庫があります。

つまり、この価格より安く出品できない限り、
仕入れて出品しても自分のカートが回ってくる
可能性は低く、在庫になってしまう可能性が高くなります。

この状態であれば、仕入れてはいけないな、という
判断は比較的容易にできると思います。

残り〇点


このように、残り点数が表記されている時は
その点数がそのまま在庫数になります。

点数が少なければ少ないほど、売れれば次の出品者に
カートが回ってくる可能性が高くなるということになります。

注意すべきAmazon在庫数

ここで希望的観測による仕入れを詳しく
解説していきます。

ここで言う希望的観測とは、
Amazonの在庫がいずれ切れるだろう
と判断することです。

もっと具体的に言えば、
現在はAmazonが在庫を持っているが、
残りの点数が少なくなってきた、
あるいは一時的に在庫切れしているから
仕入れても大丈夫だ!
と判断することです。

更に具体的に、どんな状態なのかをみていきましょう。

このように、Amazonが販売、発送する商品で
在庫が残り17点となっています。
基本的にAmazonが販売する商品は販売力が強いので
翌日には残り5点、といった感じで順調に在庫が減っていく
ことは日常茶飯事です。

しかし、いくらそうなったとしても、
Amazonが完全に在庫切れを起こし、
全く表示されなくなるまで待たなければいけません。

特にこの商品の場合は「(入荷予定あり)」と記載があります。
つまり、近日中に在庫が追加される予定があるため、
むしろ在庫数は増えることになります。

他にはこのような状態もあります。

この「1~2日以内に発送します」という表記は
今すぐに在庫がないことを指しています。
この期間は1週間となったり1ヵ月以内となる場合もあります。

つまり、その時点で倉庫に在庫は納品されていないが、
近日中に入荷して出荷できます、という意味です。

一見、その時点でAmazonが在庫切れを起こしているので
仕入れても良いと判断してしまがちですが、
この期間は全くアテになりません

これも翌日、当然「在庫あり」に戻ってしまうこともよくあります。

要するに、希望的観測による仕入れとは、
こうしたAmazonの在庫が少ない、あるいは一時的に
在庫を切らしている状態で仕入れをしてしまうことです。

繰り返しますが、Amazonの販売が表示されている限り、
在庫の変動は全く予測できません。

もちろん、今まで全くAmazon本体がいなかった商品に
突然在庫が投入される場合もあります。

その場合は仕方ないとしか言いようがないのですが、
それもある程度は予測ができます。

ただ、少なくともAmazon本体の販売が確認できるうちは
リスクが高いですので、初心者の方はその商品を
仕入れるのは控える様にしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA