Amazonでリスクを最小化して利益を最大化する「取り置き・予約注文」の極意

大事なことなので先に申し上げますが、
今回の内容は国内転売(せどり)ビジネス初心者の方には
推奨できない方法になります。

ある程度の経験があるものの、
価格競争や在庫の損切りに悩まされている方、
今までとは違った切り口で売り上げを上げたい方向けの
ノウハウとなります。

まず、なぜ初心者の方に推奨できないかを説明します。

今回ご紹介するノウハウは、やり方を間違えると
在庫確保が出来なかったことによる
注文キャンセルの可能性があるためです。

過去のエントリーでも書いてきましたが、
Amazonでは無在庫販売は原則NGです。

今回ご紹介するノウハウも無在庫ではありませんが、
やり方を間違えるとそうなってしまう恐れがあります。

また、在庫がない注文キャンセルは特にアカウントの
実績が少ないうちは非常に重たくのしかかります。

もちろん、基本的には在庫切れによるキャンセルは
ゼロにしなければいけません。

とはいえ、例えば月に100個を販売し、
そのうちの1個だけキャンセルになってしまった、
という場合、それだけでいきなりアカウント停止になってしまうほど
Amazonも厳しくはありません。

だからと言って無在庫を推奨するという意味ではありませんし、
キャンセルしていい、と言っているわけではありません。
その前提はしっかりとご理解ください。

ただ、現実的には月間100個販売しているほどの
アカウントの中で1個キャンセルになる分には、
致命的、とまでは言えないことはご理解いただけると思います。

しかし、あまり実績がなく、月間10個くらいしか
販売できていない状態で、そのうちの1個がキャンセルになると、
割合としてはかなり大きなウエイトを占めることになります。

そのため、実績が少ない初心者の方には
推奨しないということになります。

前置きが長くなりましたが、大事なことなので書きました。

では、Amazonでリスクを最小化して
利益を最大化する「取り置き・予約注文」の極意を解説します。

取り置きを利用してリスクなく販売する

取り置きとは、仕入れ先となる店舗やオンラインストアで
商品を仮押さえしておくことです。

これは物販ビジネスでなくても、
普通に買い物をする際にも利用したことのある方も
いらっしゃるかもしれませんね。

そもそもの取り置きの可否や
取り置きできる期間は店舗によって異なります。

例えば、1週間取り置きが可能な店舗で
売れそうな商品を仕入れるとしましょう。

その際、まず最初にその商品の取り置きを手配します。
必ず、この作業を最初に行なってください。
つまりこの時点では決済はしていませんので、
仕入れは発生していません。

しかし、ステータスとしては商品を確保しているといえますので、
この状態でAmazonに出品をします。
手元に商品があるわけではないので、FBAは利用できませんが、
自己出品によって出品します。

仮に1週間取り置きができるなら、
5日間様子を見てみましょう。

もし、その5日間の間に注文が入ったら、
実際に取り置きしている店舗に行って受け取りを行ない、
決済すれば仕入れが完了となります。

ここまで書けばお気付きかもしれませんが、
要するに仕入れ資金を出す前に注文が確定することで
全くリスクがない状態での注文獲得ができる手法となります。

Amazonでは基本的に購入者を第一に考えられていますが、
注文が確定した商品に関しては出品者側にも保護される観点があります。
それは購入者は自分の意志で注文した商品に対して、
基本的には購入者の都合でキャンセルすることはできません。

つまり、注文が確定してから「やっぱり辞めた」と言うのは
ルール上はNGですので、出品者は必ずしもキャンセルに応じる必要はないのです。

とはいえ、発送した後に返品される可能性が高いので、
結局事前にキャンセルを申し出られたらキャンセルするのが無難です。。

ただし、もしキャンセルされた場合でも
出品してから5日以内に注文が来ている証拠ですので、
再び在庫を戻して出品すればまた売れる可能性は高いといえます。

この手法を使うことで、仕入れをする前に注文を獲得し、
リスクなく売り上げを上げることが可能です。

また、仮に出品している5日間の間に
注文が入らなければ、出品を取りやめ、
取り置きをキャンセルすることで
リスクを回避することが出来ます。

つまり、最初から無かったことにすればいいので、
持ち出しも何もありません。

取り置きを利用する注意点

ここまで書くと最強の手法のように感じるかもしれませんが、
良い話ばかりでなく、注意すべき点もあります。

確実に商品を確保できること

店舗の取り置き条件によって異なりますが、
あくまでも取り置きとはいえ、購入する(仕入れる)ことが
前提のオーダーとなります。

店舗によっては取り置き自体は可能だが、
もし店頭での注文が入った場合は現場を優先する、
といった条件で取り置きを行なう店舗もあります。

その場合、いくら取り置きを依頼しても
実際に仕入れようと思ったら無くなっていました、
あるいは現場を優先して取り置き在庫が売れてしまいました、
というケースは考えられます。

例えば1週間の取り置きが可能であれば、
その期間は確実に商品を確保できるかどうかも
必ず確認しましょう。

取り置きキャンセルを乱用しないこと

私が思う「悪い」転売(せどり)ビジネスを実践している人は
購入者はもちろんのこと、仕入れ先である
店舗側の都合を考えずにめちゃくちゃやることです。

国内転売に限らず、物販ビジネスでは仕入れ先がなければ
ビジネスが成立しません。

私が実践している輸入総代理ビジネスでは特に
メーカーと直接交渉をして仕入れをしますので、
担当者の顔や性格なんかも理解したうえでビジネスをします。

この感覚は国内転売であっても同じことです。

話を戻すと、店舗側からすれば取り置きとはいえ
注文が入っているわけですから、お客さんの都合で
キャンセルされることは好ましくありません。

これは私たち出品者側からしても同じことです。
この後紹介する予約注文の手法で注文を事前に獲得し、
その分の商品を確保しているにもかかわらず、
一方的にキャンセルされたらどうでしょうか?

だったらその間に販売して、本当に欲しい人に
買ってもらうチャンスがあったじゃないか、と思うはずです。

それは店側とて同じこと。

つまり、いくら取り置き期間中に注文が来なかったからと言って、
取り置きキャンセルを頻繁に行なうのは避けましょう

店舗によってはブラックリスト入り、
取り置きを利用させてもらえなくなる可能性があります。

国内転売は一時期しかやらず、
目標とする金額を稼いだら撤退するという
確固たる戦略や計画があるならまだしも、
長期的に継続させるのがビジネスの本質です。

また、そういった「稼ぐだけ稼いだら撤退する」という
マインドでは次のビジネスで失敗する恐れもあります。

最近ではどの店舗もIT化が進んでいますから、
私たちがどのような頻度で購入していたり、
取り置きを利用しているかといったことはデータ化されています。

支障のない範囲での利用なら気にしないでしょうが、
営業に支障が出るような目立った行為は危険です。

あくまでも仕入れることを前提にして、
そのうえで決済よりも先に注文を獲得することで
リスクなく売り上げを立てるノウハウであることを
しっかりとご理解いただいたうえで、活用してみてください。

予約注文を利用してリスクなく販売する

Amazonでは予約注文という販売方法があります。

商品ページでこのような表記を見たことがあると思います。

これは表記の通り、将来的に発売される商品
予約注文を受け付けている状態となります。

今回掲載した商品はAmazon本体が販売していますが、
これは私たちでも利用することが出来ます。

具体的に管理画面を見てみましょう。
先程の商品を商品ページの「マーケットプレイスに出品する」ボタンを
クリックすると、下記のような登録画面に飛びます。

実はこの画面では予約注文の設定はできません。

誤って在庫があるかのように通常と同じ出品をしてしまうと、
それこそ間違って注文が入る恐れがあります。
(実際にやったことがないので分かりませんが…)
当然、発売が先ですから在庫もありませんので、
在庫切れによってキャンセルをしなければいけなくなります。

ではどうすればいいか。
商品登録の方法は管理画面からもできます。
管理画面からASINコードを入力して
登録画面にアクセスしてみましょう。

すると、下記のように「詳細表示」が表示されます。

クリックすると、必須ではない項目も入力できるようになります。


その中に「予約商品の販売開始日」があれば、
それがまさに予約注文を成立させる項目です。

ここに発売日の日付を入力し、販売開始日、商品の入荷予定日は
空欄のままにしておきます。

あとは在庫数や価格、コンディションなど通常通りの
項目を入力していき、必ず自己発送にて登録すれば完了です。

予約注文で出品する前に商品を仕入れておくこと

順番が前後してしまいましたが、取り置きでも説明したように、
あくまでも順番としては仕入れが先です。

つまり、今回のようにそもそもまだ販売していない商品の場合、
私たち自身も普段利用している仕入れ先などで予約を入れておきます。

予約も取り置きと似ていて、その時点ではまだ決済が確定していません。
そのため、仕入れが発生する前に注文が入れば
リスクなく売り上げを上げることができます。

ちなみにですが、予約注文が確定すると
管理画面では下記のように予約注文リストに追加されます。

発売日が近づくと予約注文リストから
通常注文と同じ「未出荷」リストに移動し、
あとは出荷予定日までに出荷できれば完了となります。

予約注文を利用する注意点

しかし、ここでも当然ですが注意点がありますので、
しっかりと理解しておいてください。

在庫を確実に確保できること

これは取り置きと同じことですね。

特に発売前の予約商品は予約したからと言って
確実に商品を確保できる保証はありません。

この手法を甘く見て「10個仕入れて一気に稼ごう」と
思って10個予約したとしましょう。

その後、予約注文が10個来れば仕入れする前に利益確定!
とテンションが上がります。

しかし、後日発売が近くなった時、
仕入れ先から「ご予約の商品は5個しかご用意できませんでした」
という連絡がくる可能性があるのです。

するとせっかく10件注文が来ていても、
5件分の在庫が確保できなくなってしまいます。

最悪、発売日当日に店舗に行って確保できるかもしれませんが、
「お一人様1点まで」だったら5店舗回らなければいけません。

あるいは予約限定特典の付いている商品で、
店舗で仕入れるのとは違う場合は万事休す。

キャンセルするしかなくなってしまいます。

出荷日を守ること

在庫を確保することに似ていますが、
予約商品は発売日ちょうどに確保できる保証はありません。

発売日以降の出荷となっている場合、
発売日の時点では在庫がない状況も考えられます。

たとえ在庫を確保できたとしても、
出荷遅延が発生すると、それもそれでペナルティになります。

仕入れというリスクがないということは
在庫が確保されていないとも言えますので、
そもそもの仕入れが成立しなければ本末転倒です。

発売延期になるリスク

中にはメーカーの都合で発売日が延期になる可能性があります。
その場合、救済措置ではないですが、
Amazonの管理画面上で「発売日の更新」をすることができますので、
注文が入っている分に関してはそれで対応は可能です。

しかし発売日が延期するということは何らかのアクシデントが
発生しているということですので、その後、きちんと納期が
守られるのかも不安なところです。

出荷遅延リスクや在庫が確保できないリスクも
上がってきますので、要注意です。

まとめ

取り置きと予約注文を活用することで
仕入れをする前に注文を獲得して売り上げを立てることができます。

成立すれば仕入れる前に注文が来ている状態で
仕入れできますので、これ以上ノーリスクな手法はないでしょう。

しかし、ノーリスクな手法とはいえ、
あくまでもスムーズに成立した場合の話です。

ビジネスである以上、完全ノーリスクはあり得ません
リスクもあることもしっかりとお伝えしています。

活用するかどうかはご自身の経験や
アカウントの状態にもよります。

とはいえ、上手く活用すれば今までとは違った切り口で
売り上げを増加させることが出来ます。

何事もやり過ぎや依存は危険ですから、
今までの手法も継続しつつ、
新たな切り口として実践するくらいの
バランス感覚がベストだと考えています。

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