ここ最近は輸入総代理ビジネスの基礎から実践的な内容などを書いてきました。
今後も最新情報や気付いたこと、実践したことを中心に書いていきますが、短期的なまとめをしていきます。
今回は従来の単純転売と比較しながら輸入総代理ビジネスに必要な各要素を再確認していきましょう。
リサーチ・商品選定
ビジネスのスタートとなるリサーチ・商品選定。
転売では「いま売れている商品」を中心に見ていきます。
もちろん、この視点は輸入総代理ビジネスでも重要です。
しかし、根本的には「人々の悩みを解決するもの」や「生活を豊かに、便利にするもの」を目指しています。
その結果として売れる商品に成長させていくスタンスです。
「売れている商品」だけの視点ではその商品が「なぜ売れているのか?」「どんなところが売れている要素なのか」は考える必要がありません。
売れている商品を、売れている価格より安く仕入れて利益が出ればOK、といういたってシンプルな思考です。
どちらが良い悪いというわけではなく、商品を見る視点が根本的に異なるといえます。
ここが輸入総代理ビジネスのスタート地点であり、転売ビジネスとは明確に異なる考え方です。
転売ビジネスは今売れている商品を探す。
輸入総代理ビジネスは人の悩みを解決したり、生活を豊かにする商品を探す。
交渉・仕入れ
転売における仕入れは基本的に輸入でもせどり(国内)でも一般的なオンラインストアや店舗での買い物と同じです。つまり仕入れ先はビジネスパートナーというより、単なる買い付け先、もっと言えば誰でも買える小売店という立ち位置でしかありません。
もちろん、中には卸交渉や卸契約をしている方もいらっしゃると思いますが、そのほうがまだ感覚的には近いといえます。
輸入総代理ビジネスでは仕入れ先となるメーカーと必ず商談、交渉をして仕入れ条件を事前に取り決めます。
メーカーによってはその商品をどうやって売っていくか、という販売面までやり取りをしながら進めていきます。
つまり仕入れ先もパートナーとなるわけです。
それだけやりがいもありますし、パートナーである以上、出荷スピードや品質改善、仕入れ価格など様々な面で恩恵を受けることが出来ます。
転売の場合は何個仕入れできるか、いくらで仕入れできるか、どんな品質なのかは全て販売店に委ねられています。
基本的に商品の競争力、ブランディングなどをする必要はなく、とにかく「他店よりも安く」という価格競争しか差別化できる要素がありません。
強いて言えば数量(生産数)が少ない貴重な商品だとプレミア価格になって稼ぎやすいですが、それが行き過ぎると本当に欲しい人に適正な価格で提供できないというジレンマが発生します。
転売経験者や実践中の方なら、その辺りの制限や限界、あるいは社会的な立場の不安を一気に取っ払うことができます。
販売・販路
ここが最も大きな違いになりますが、転売の場合、例えばAmazonであれば相乗り出品になることがほとんどです。
一方で輸入総代理ビジネスの場合は自社が独占販売していますので、新規出品から独占販売が可能です。
もし無許可で相乗り出品してきた業者がいればすぐに出品停止にできます。
他のプラットフォームを利用したい場合、自社でやるのもいいですし、既に運営している会社さんに卸すということもできます。
そして転売との決定的な違いは、オフライン(実店舗)で販売する可能性が十分にあるビジネスだということです。
有名な百貨店やデパート、雑貨店、小売店などジャンルがマッチしたお店に自社商品が並びます。
これは転売をやっている限り絶対にありえません。むしろ転売ビジネスは上記のような店舗から商品を仕入れて(購入して)再びネットに流すという無駄で何の社会的価値もない行動をしています。
一時的に稼ぐためとか、転売で稼いだ資金で次のステップに行くんだ!という人はまだいいですが、いつまでも転売にしがみついている人は社会的価値も何もありません。強いて言えば、稼いだお金で個人でも消費して経済を回すとか、税金をしっかりと支払っていればまだマシですが、中には転売で稼せぎつつ節税もして税金をなるべく払わないようにするといった方もいます。
もはや誰の役に立っているのか分かりません。
そんなことにならないよう、しっかりと輸入総代理ビジネスでお金を稼ぎながら社会にも貢献していくことが出来る。
これこそが輸入総代理ビジネスの魅力であり、やりがいです。
まとめ
このように、そもそも転売とは全く異なるビジネスモデルですので、考えることも視点も全てが異なるものです。
しかし、なぜ転売と比較されるのかと言えば、物販ビジネスという意味では共通しているからです。
利用するプラットフォームもAmazonや楽天市場など、転売で利用するプラットフォームと同じものを使うことがよくあるので、何かと比較されます。
ただ、根本的な理念からやり方まで異なりますので、輸入総代理ビジネスは総合力が問われるビジネスと言えます。
また、転売ビジネスで一時的に稼ぐということも書きましたが、別に転売ビジネスを必ずしも経験する必要はありません。
私の周りにも全くの初心者や別のビジネスから輸入総代理ビジネスに参入する方もたくさんいらっしゃいます。むしろ、そういった方の方が早く成果を上げている印象もあります。
転売ビジネスと輸入総代理ビジネスは物販ビジネス(商品を仕入れて販売する)という点では共通ですが、根本的には異なるビジネスです。
是非、物販ビジネスにこれから取り組むなら輸入総代理ビジネスをしましょう。
合同会社FRONTIER TRADE代表社員。
一人でも出来るビジネスを通じて一生涯に渡って稼ぎ続ける情報を発信するメディア「ひとりカンパニーのススメ」を運営。自らもひとりカンパニーとして輸入総代理ビジネス、Webサイト構築、メディア運営、YouTubeなどに取り組む。