良い失敗と悪い失敗

明日から12月ですね。
12月と言えば小売業界が繫忙期となるシーズン。
ここで売り上げを一気に上げていきたいところです。

私も12月に向けて仕入れを強化し、準備しています。
また、来年に向けて仕込んでいる商品も進めており、
今週は商談で大阪にも行ってきました。

よくLINE@の方で、
「仕入れ先はどうやって探していますか?」
といったご質問を頂くことがあります。

基本的には皆さんと同じようにオンラインで探したり、
展示会があれば参加して開拓したりもしています。

ただ、そうしたルートは言ってしまえば誰でも出来ます。
これからビジネスを本格的に始めたいという方は
誰でも出来ることを愚直にこなすのが重要です。

そして、その経験が必ず活きてくる時が来ます。

どういうことかと言うと、
国内でも海外でもいいのですが、
取引先(仕入れ先)が出来ると、
その取引先から新しい取引先を紹介してもらったり、
メーカーであれば新商品を提案してくれることがあります。

つまり、こちらが探さなくても、
向こうから情報を提供してくれるのです。

もちろん、すぐには難しいかもしれませんが、
ある商品を定期的に仕入れて販売しているような関係を築いていれば、
「あなたの会社はうちの商品をよく買ってくれる人だ」
というイメージが強くなっていきます。

この辺りは何となくお分かりいただけるでしょう。

そうすると、新しい商品や情報が入った時に
「あの人にまずは声を掛けてみよう」
となることも珍しくありません。

もちろん、紹介された商品であっても
しっかりとリサーチはすべきですし、
何でもかんでも仕入れれば良いわけではありませんが、
少なくともゼロからスタートした段階に比べれば
商品を開拓する効率が上がるのは間違いありません。

私も今回の大阪への出張は既存商品を更に発展させるために
オリジナル商品の開発をすべく、打ち合わせをしました。

正直なところ、大阪へ行くのは時間もお金も掛かりますし、
Skypeや電話などで出来ないこともない内容でした。

しかし、実際に会って話すことで普段気になっていた
細かい話を聞くことが出来たり、
先ほど書いたように、全く別の商品を提案してもらうこともできます。

進めるかどうかは分かりませんが、
今回の商談で新しい商品も紹介してもらいました。

こうした循環を回していけると、
より効率的に商品数を増やしていけるでしょう。

さて、ここからが本題です(笑)

タイトルに書いた「良い失敗と悪い失敗」とは。
12月は繫忙期ですので売り上げを上げるチャンスですが、
当然リスクも伴います。

大量に仕入れしたけど、思った様に売れず在庫になってしまった、
という経験がある方もいらっしゃるでしょうし、
それを恐れて勝負に出られない方もいらっしゃるでしょう。

その気持ちはよく分かりますし、
私自身も常に仕入れの際は期待と不安が入り混じっています。

もちろん、売れる見込みがあるから仕入れをするわけですが、
必ずしも売れる保証はありません。

それはどんなに結果を出している人だろうと、
規模の大きな会社だろうと同じことです。

そこで、仮に仕入れた商品が売れずに在庫になってしまった場合、
その商品を仕入れたことが「失敗」だったとしましょう。

ただ、ここからが肝心です。

その失敗は自分や会社にとって
良い失敗だったのか、
それとも悪い失敗だったのか、
きちんと分析することが重要です。

この辺の判断基準は人それぞれです。

例えば、100個仕入れたうち、
半分の50個売れれば仕入れ資金を回収できる
という計算で仕入れた商品だった場合、
実際に50個売れれば元は取れます。

もちろん、ビジネスは利益を追求するのが
大前提ではありますが、必ずしも全てが上手く行くとは限りません。

ですから、現実的に50個まで売れて、
残りの50個が在庫になってしまっても、
取返しの付く範囲ですので、
それは良い失敗と言えるでしょう。

残りの在庫は値下げするなり、
他の商品と抱き合わせで販売するなど、
次の投資(仕入れ)に回せる対応をすればOKです。

では、悪い失敗とは何か。
例えば、仕入れるべき数量を間違えた場合です。

「そんなこと気を付ければ防げるじゃないか」
と思われる方も多いかもしれませんが、
意外と結構起こりえるミスです。

例えば、たまにコンビニやスーパーで
1つの商品が大量に陳列されており、
大幅値下げされていることがありませんか?
いわゆる「発注ミスによる在庫処分セール」です。

彼らは大抵の場合雇われていて、
自分の資金ではないので上司に怒られて終わりかもしれませんが、
私たちにとっては貴重な資金を
そのようなミスで棒に振るわけにはいきません。

つまり、悪い失敗とは、
何の仮説も根拠もないまま仕入れてしまったり、
反省のしようもない単純ミスを繰り返してしまうことです。

物販で言えば、利益が取れると思っていた商品が、
実はよく計算したら赤字だった、
というパターンも珍しくありません。

特にせどりなどAmazonで販売する場合、
価格が変動することは日常茶飯事です。

最初にリサーチした時は利益が出たが、
少し価格変動が起きると利益が取れなくなってしまうような
商品では、最初から仕入れるべきではありません。

もちろん、経験を積むうえで避けては通れない道ですし、
経験を積んでもこうした事態は起こりえます。

良い失敗という意味では、
そのリスクも見越した上で仕入れていて、
実際にそうなってもリカバーできる
準備もしたうえで実行したのなら良い失敗。

しかし、こうした単純ミスや人為的なミスというのは、
最初の1回目は仕方ないにしても、
それ以降は絶対にしてはいけない悪い失敗です。

たまに、そうした失敗をドヤ顔(?)で
話したり発信する人を見かけますが、
私からすればそれは失敗談でも美談でもなく、
防げるはずの悪い失敗です。

何事も経験ですから、1回目は仕方ないです。
しかし、それ以降は徹底することです。
そうじゃなければ、たとえ後々成功して
笑い話にできるとしても、
あまり人様に発信するような内容では
ないと考えています。

基本的に、私自身も失敗は恐れずにチャレンジしていくタイプですし、
相談いただく方にもそのようにお伝えしています。

しかし、中には悪い失敗もあることを
意識することも重要です。

良い失敗はどんどんして、
悪い失敗を減らす。

失敗のことばかり書きましたが、
当然、基本的には成功体験を増やしていくことの方が重要です。

ただ、その中でも失敗することはありますから、
そこでの捉え方を間違えないようにしたいものですね。

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