Shopifyを活用した自社EC運営のセミナー報告

前回の記事で紹介しましたが、
昨日はShopifyを活用した自社EC運営に関するセミナーを
PIU BizTerrace(ビズテラス)で開催しました。

大変ありがたいことに多くの方に参加いただき、
最後の質問コーナーは時間が足りないほど
活発なやり取りがありました。

セミナーでは実際にShopifyのスタッフの方と、
物流システムを手掛けるシッピーノの方にもお越し頂きました。

前回の記事で疑問だったことも踏まえ、
現時点でお勧めできることをアウトプットします。

Shopifyの日本進出はこの1年半ほど

以前も少し触れたように、Shopifyはカナダ発のECプラットフォームです。
サービスのローンチ自体は2006年と意外に古く、
しばらくの間は5~6名という少人数でShopifyの立ち上げをしていたそうです!
カナダ発ということで、まずは英語圏のアメリカ、イギリス、オーストラリアを中心にシェアを拡大。
現在は日本、フランス、ドイツが最優先の国と位置づけているそうです。

とはいえ、既に175ヶ国、820,000店舗以上の店舗が
稼働しており、間違いなく次世代のECプラットフォームの主役に躍り出るでしょう。

そんなShopifyですが、本格的な日本進出は1年半ほど前
つまり2017年頃ということになります。
それ以前もサービス自体は利用できましたが、
海外仕様のため日本語対応がほとんど無く、
英語が苦手な方にはかなり厳しい環境でした。

しかし、現在は日本法人を設立し、最優先国と位置づけているだけあって、
管理画面の操作性は全く問題なく日本語対応されています。

まさに外資系のスピード感という感じですね。

料金プランは29ドルでOK

料金プランが4種類ほどあると前回の記事でも書きましたが、
個人規模、中小企業規模であれば月額29ドルのプランで
全く問題ないようです。

それ以上のプランとの違いは、
やはりアカウントを扱うスタッフの数や
レポートの精度と行ったところらしく、
会社の規模に合わせて、という考え方になります。

つまり、カートボタンだけ使用するなら月額9ドル、
これからECサイトを本格的に立ち上げていくなら
月額29ドル、このどちらかの選択肢になろうかと思います。

お勧めのアプリをズバリご紹介

前回の記事で書いたように、Shopifyの強みは
カスタマイズの柔軟性です。

初期設定の機能は必要最低限で、
あとは「こんな機能欲しいな」という機能を
自分で探して追加していくことになります。

このアプリ探しと使い込みこそ
Shopifyを活用する肝と言えます。

Shopifyアプリの最大の特長は
手軽に試せて、合えば継続、合わなければ削除
ができることです。

これは結構重要でして、何か新しい機能を使うのに
いちいち初期費用が掛かったり、追加費用が掛かるのはリスクがあります。

Shopifyアプリなら有料でも最初の30日間は無料とか、
導入のハードルがぐっと下がる設計になっています。
裏を返せば、開発者もそれだけ製品に自信があるとも言えます。

それはさておき、今回はお勧めのShopifyアプリの一部をご紹介します。

Google Shopping(無料)

文字通り、Shopifyに登録している商品情報を
そのままGoogleショッピングに連携してくれるアプリです。

条件として
・商品を登録している
・Googleアカウントを持っている
を満たしていれば、あとはそれを連携するだけなので便利です。

この設定をしておくとGoogleショッピング検索の対象になるので、
余程の理由が無い限り、設定しない手は無いですね。

Product Reviews(無料)

こちらも文字通り、商品のレビュー機能を実装できるアプリです。
Amazonなどのモールではお馴染みの商品レビューですが、
Shopifyの初期機能には実装されていません。

このアプリを入れることで、お客様が商品レビューの投稿出来るようになったり、
レビュー内容を商品ページに表示できるようになります。

まだ知名度の低いブランドであれば、
実際の商品レビュー、お客様の声は重要な素材となります。

実装するだけでなく、これまでのお客様に
レビューを付けてもらうようなアクションも必要ですね。

ReConvert(無料・有料あり)

これはセミナーでも紹介されたアプリですが、
お客様が購入を完了した
サンクスページをカスタマイズできるアプリです。

サンクスページはお客様が購入を決断し、
決済を完了させたECサイトのゴールページと言えます。
とはいえ、そこで終わりでは無く、
そこから更にメルマガ登録、LINE登録、
セミナーやイベント案内など、
顧客との関係性を構築していく
次のステップへと誘導することが重要です。

その手助けをしてくれるアプリと言えます。
月に50件までの注文は無料で、
それ以上の販売件数がある場合は有料になりそうです。

今回はこのくらいにしますが、
今後はもっと自分でも検証しながら
Shopifyのお勧めアプリを厳選した記事も
アウトプットしたいと思います!

FBA販売してるならシッピーノ連携で出荷を自動化

さて、Shopifyでの自社EC運営で売上拡大を図るのはもちろんですが、
やはりECモール、プラットフォームでの販売も重要です。

恐らく多くの方がAmazonでも販売していて、
なおかつ商品をAmazon倉庫に納品、
FBAを利用して出荷を自動化している方も多いでしょう。

Shopifyの強みとして、FBAに在庫があれば
シッピーノを利用することで在庫の同期と自動出荷が可能になります。

シッピーノはFBAの他に提携倉庫とECモールを繋ぎ、
在庫管理、出荷管理をしてくれるシステムを提供しています。

このシッピーノで連携できるプラットフォームの中で、
例えばFBAとヤフーといった形で連携できますが、
その中にShopifyも含まれていると言うことです。

シッピーノ連携は1つのアカウント(連携)につき
月額9,800円が掛かりますが、
ある程度在庫があり、FBAにまとめて送って
販売している方であれば利用した方がお得です。

自動出荷も重要ですが、在庫が同期されることで
機会損失や人的なミスがなくなるので、
その辺りも含めて便利になります。

必要最低限の設計こそ多様性を生む

今回、Shopifyを活用したEC運営セミナーに参加して思ったことは、
Shopifyがいかに必要最低限の機能だけに集約し、
あらゆる業態、商材に対しても柔軟に対応できるようにしたか、ということですね。

私たちは輸入物販ビジネスをしているので
情報が偏る部分もありますが、Shopifyやシッピーノの方の
導入事例を見ると、本当に様々な業種、業態で
Shopifyが活用されていることが分かりました。

まさにスマートフォンと同様、
使う人の好みや目的によって追加アプリを導入できるようにして、
実際に使ってみて良ければ使い続けるし、ダメなら削除する、
まさしく私たちが普段の生活でスマホを使うような感覚で
ショップ運営できるのがShopifyの強みです。

私は実際に使ったことはありませんが、
国内の某ECプラットフォームだと、
追加機能は初期費用だけでうん十万円、
さらに月額で数万円といった費用が掛かるところもあります。

恐らく、その辺りは会社間のサービス連携の都合でしょう。
いかにも日本らしい、横の繋がりに欠け、
ユーザーの利便性にも欠けるサービスです。

一方、Shopifyはいかにも外資系、
ユーザー(出店者)にとって有益なサービスは何か、
様々な業種、業態、商材で売上が上がる仕組みは何か、
を追求した結果のサービスだと感じました。

もちろん、まだまだこれからも便利になっていくでしょうし、
日本語対応したアプリや売上に直結するアプリも
増えていくことでしょう。

日本での利用者が増えれば増えるほど、
Shopifyも様々なアクションが出来ると思われます。

まだまだこれからのECプラットフォームですが、
私自身も一ユーザーとして使い込みながら、
このブログでアウトプットしていければと思っています。

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