売り上げに直結するShopifyで絶対に外せないアプリ3選

数あるECサイト構築・運営サービスの中でも今年から本格的に利用し始めたのがShopify
このブログでも何度かShopifyセミナーの紹介やShopifyの概要について書いてきました。

今回はそのShopifyで売上に直結する要素とも言えるアプリについて、私も実際に使っている絶対に外せないアプリを3つご紹介します。

Shopifyが優れている理由

まず簡単にShopifyが自社ECサイトを運営するにあたって優れている点をまとめます。

  • 導入しやすい
  • カスタマイズしやすい
  • 費用対効果が良い
  • 自動化も可能

導入しやすい

まず何と言っても導入のしやすさは強みと言えます。
イメージ的にはBASEなどの無料で使えるECサービスとそん色ないくらい導入のハードルは低いです。
アカウントを作成して初期設定(特商法の記載など)と商品登録をすればすぐにでも稼働できます。
デザインも1商品(単一ブランド)向けのデザインからセレクトショップのような複数商品向けまで用意されています。

HTMLやCSSはほぼ不要です。一部、自動送信メールの設定でHTMLに入力するところもありますが、HTMLはいじらずに日本語が書いてあるところを好きな文言に替えればOKです。

カナダ発のShopifyは英語向けというのが唯一のデメリットですが、管理画面に関しては日本語対応が出来ているので全く問題ありません。ここまで導入のハードルが低いのは嬉しい限りです。

カスタマイズしやすい

先ほども挙げたデザインがカスタマイズしやすいです。またこの後紹介するアプリの追加などで、より拡張性の高いECサイトを運営できます。

決済方法も充実しており、デフォルトでShopifyペイメント(ストライプの機能)が使用できるので主要なクレジットカードはすぐに利用可能です。
更に銀行振込(Komoju)やAmazon Payといった決済方法も後から追加できるので幅広い決済方法を実装できます。

その他にもメールの設定や商品の見せ方など、「こんな機能が欲しいな」と思ったら大体は実現できます。
普通のECサイトや1から構築したサイトだとカスタマイズにコストや時間が掛かりますが、その辺りがしやすいのもShopifyの強みと言えます。

費用対効果が良い

一番安いプランはカートだけ使用する月額約1,000円があります。
しかしこれだとShopifyの強みや良さが発揮されないので、余程いま持っているサイトに集客力があるとかでない限りはShopifyのスタンダードプランになります。
それが月額約3,000円ですが、それですべての機能を使えるのは費用対効果が高いです。

従来のECサービスは無料か月額数万円かの二択で、選びにくさがありました。無料でスタートすればハードルは低いけど本格的にやりたくなったら移行が必要になります。
かといって売り上げが少ない状態の時から月額数万円のサービスは負担が大きくなります。

Shopifyの場合は月額約3,000円なので売り上げが少ない時期でも耐えられる金額ですし、逆に言えば売り上げが大きくなればなるほど費用対効果はより良くなります。

後述するアプリで有料アプリもあるので厳密にはもう少しコストは掛かりますが、それにしても本格的にやることを考えればかなり良心的な価格設定だと言えます。

自動化も可能

ECサイトを運営する上で絶対に必要な作業が出荷・発送作業です。

商品紹介や決済はECサイト内で完結できますが、実際に注文が入ってからお客様の元に届けるには商品を発送しなければいけません。この辺りは商品数、在庫数、そして販売量によって社内でやるべきか外注すべきか分かれるところです。

私も自社で発送する商品と外注する商品とで使い分けています。

ShopifyではAmazonのFBAやロジモプロと連携して出荷を自動化できます。
厳密にはシッピーノとの連携になるのでShopify、シッピーノ、倉庫との三者間連携になりますが、この仕組みを設定すれば出荷を自動化できます。

単価が安くて数をたくさん捌くような商品であれば絶対に出荷を自動化したほうが効率的です。
コストは保管料などを除いた固定費として月額2万円程度で運用できます。

Shopify唯一の弱点(デメリット)

Shopifyの唯一の弱点、デメリットと言えるのは英語です。
先ほども書いたように管理画面は全く問題ないですが、後述するアプリに関しては海外で開発・運営されているアプリが多いので日本語対応していないアプリも多く存在します。
こればかりは仕方ないことなので、今後日本でもShopifyの利用者が増えればアプリ開発者も日本語対応するのではないでしょうか。
是非、みんなでShopifyを使いましょう(笑)

それはさておき、逆に言えば英語が問題ない人にとってはデメリットにはなりませんし、Google翻訳などを使って翻訳すればだいたいの意味は分かるので、そこまで致命的なデメリットとは言いづらいところでもあります。

とはいえまだまだ英語が主流なのは間違いないので、その点は認識しておくと良いでしょう。

Shopifyで絶対に外せないアプリ3選

では実際にShopifyを運営する上で絶対に外せないアプリを3つ厳選したのでご紹介します。
今回紹介するアプリは本当に優秀ですので、どんなタイプのECサイトでも導入することをお勧めします。

Product Reviews

Product Reviews

Product Reviewsはその名の通り、ECサイト内にレビューの投稿、表示機能を追加できるアプリです。無料で使用可能です。

Amazonや楽天市場など大手ECモールにおいて商品レビューは消費者が購入を判断する上で重要な要素となっています。
当然、自社ECサイト内でもユーザーのレビューがあればあるほど信ぴょう性が高まりますし、SEO対策にもなります。

また、例えば購入してもらった人へレビューの記載をお願いし、その代わりにクーポンを発行するといった施策も可能です。
AmazonなどのECモールではレビューに関する規約は厳しく、例えばレビューを書いてもらう代わりに対価を支払うと言った行為は規約違反となります。
一方で自社ECサイトであればそういった規制もありませんので自由に管理できます。
もちろん虚偽のレビューはNGですが、レビューを書くことでサイトやブランドへの参加意識を持ってもらえるのであれば施策としては1つ効果的と言えます。

無料で利用できるので、とりあえずという意味でも導入しておきましょう。

Lucky Orange

Lucky Orange

一言で言って「神アプリ」です。Lucky Orangeは月額10ドルから利用できます。(無料お試し期間も7日間あり!)
主な機能は下記の通りです。

  • ユーザーのアクセス元などが分析できる
  • ユーザーが実際に閲覧したページを録画して再生できる
  • サイトをヒートマップで分析できる

ユーザーのアクセス元などが分析できる

アクセス分析はGoogleアナリティクスでも可能ではありますが、Lucky Orangeでもある程度のアクセス分析が可能です。
具体的にはアクセスした地域、端末(PCかスマホかなど)、ブラウザ、参照元(広告なのかSNSなのかなど)、閲覧ページ数、リピート数、パラメータを設定していればパラメータ、こうした項目が分析できます。

なので、例えば広告を運用していれば広告からのアクセスが多く、中でもパラメータと参照元でどの広告、媒体からアクセスしているのかが分かります。例えばInstagramに表示された広告からのユーザーで5ページ閲覧している人が多い、となったらその広告は確度の高い、何かを探しているユーザーを集客できるということが分かります。

詳しく分析しようと思ったらGoogleアナリティクスの方が良いかもしれませんが、ユーザーごとの分析に関してはLucky Orangeもかなり優れています。

ユーザーが実際に閲覧したページを録画して再生できる

これがLucky Orangeの中でも衝撃的に優れている機能です。
私も初めて見たとき驚きましたが、Lucky Orangeを導入後にサイトにアクセスしたユーザーの「動き」が全て分かるのです!!!

まず画面の大きさからPCかスマホか分かりますし、どの部分を何秒くらい見ていて、スクロールして、どこをクリックしたか、という動きが全て分かってしまいます

まさしく人のパソコンやスマホを見ているような感覚になるので自分も見られているのかと思うとゾッとします(笑)
もちろん個人情報は分からないので特定はできませんが、アクセスしたユーザーの動きを全て録画しているので後から再生して分析できます。

また、リアルタイムで管理画面を開いていれば、その時にリアルタイムでアクセスしたユーザーの動きも分析できます。

この機能だけでも物凄い価値がありますが、それで月額10ドルは凄すぎます。流石は海外アプリ、進んでる・・・

サイトをヒートマップで分析できる

ヒートマップとはサイト内のどこがたくさんクリックされているか、あるいはされていないか、といったユーザーのアクションを分析できるツールや機能です。
サーモグラフィのようにたくさんクリックされているところが赤くなり、反応が薄いところは青くなります。

こうしたヒートマップツールだけを利用しようと思うと、やはりある程度のコストが掛かりますが、Lucky Orangeならこれも含めて月額10ドルです!!

ヒートマップによって例えばボタンの文言1つにしても分析・改善・検証が出来ます。細かいところですが、こうした積み重ねでコンバージョン率が上がるのであればやらない手は無いですね。

もはやECサイトじゃなく普通のサイトとしても利用したくなるくらいです。

Beautiful Abandoned Cart Recovery

Beautiful Abandoned Cart Recovery

Beautiful Abandoned Cart Recoveryは「カートリカバリー」と書いてあるようにカート落ち対策ができるアプリです。
お試し無料期間が14日間あり、その後は月額9ドルで利用できます。主な機能は下記の通り。

  • カート落ちした人にメール送信
  • 離脱する人にポップアップ表示
  • 別の端末でログインした際にカート情報を保持

中でも一番活用したいのが「カート落ちした人にメール送信」機能です。
カート落ちとはユーザーが商品を閲覧して「カートに追加」をした後に配送情報などを入力します。しかし、決済を完了せずにそのままになっている人のことです。

ECサイトでのカート落ちは実に40%に上ると言われています。私たちが思っている以上に「買いそうで買わない」人が多いのです。

Shopifyにはデフォルトでもカート落ちした人に対してメールを送信できる機能があります。
それだけでも他のECサービスと違い優れていますが、メールのカスタマイズは文言以外は出来ません。(CSSなどをいじれば可能ですがシステムも絡むのでお勧めしません。)

Beautiful Abandoned Cart Recoveryを使えば、こうしたカート落ちした人にメール配信できるのはもちろん、そのメールも本格的なHTMLメールのようなデザインで配信できます。
ブランドロゴを入れたり、文言もカラーや大きさを変えるなどカスタマイズが出来ます。

カート落ちした人へのメールは単純に忘れてしまった人への喚起にもなりますが、例えば期間限定クーポンを発行して購入を促すなど購入率を少しでも上げる対策が出来ます。

カート落ちはアクセス数が増えれば増えるほど、比例するかのように増えていきやすいので、ある程度サイトが稼働してきたら整備しておくのがお勧めです。

Shopifyのアプリまとめ

今後もShopifyを運営しながらお勧めのアプリがあれば紹介していきます。

実際には他にも利用しているアプリはありますが、中でも今回ご紹介した3つのアプリはどんなECサイトであっても共通する部分だと思いますので絶対に外せないShopifyアプリとしてピックアップしました。

Shopifyのアプリは確かにまだ英語が多いですが、何と言っても無料のお試し期間があるのは嬉しい限りです。
とりあえず導入して使ってみて、良ければ継続(課金含め)すればいいし、使いづらければ別のを使う。そんなフットワーク軽い感じで利用できるのが強みですし、海外発のサービスならではだなと感じます。

また、それだけShopifyアプリの開発者側もしっかりやればたくさんのユーザーを獲得出来て収益も上がるので今後益々Shopifyアプリを開発する開発者や事業者は増える気がします。

もちろん日本語に対応した日本企業が手掛けるShopifyアプリもあります。しかし、残念ながら今のところ好評なアプリは聞いていません。これは偏見かもしれませんが、何となく日本と海外とで「イケてる」感じの違いがあるように感じます。
抽象的な表現で恐縮ですが、やはり海外、特にアメリカなどで開発されるアプリはデザイン、機能性、UIなどあらゆる要素で「イケてる」感じがします。

そういった意味では日本でのShopifyアプリ開発もまだまだこれから。

今後もお勧めのShopifyアプリがあればご紹介していきます。

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