自社発送とFBAを使い分ける

輸入総代理ビジネスに限らず、
国内転売ビジネスでも活用している
Amazonですが、物流面で優れていることは
以前のエントリーでも書きました。

今日はもう少し掘り下げて、
物流に関する考え方をアウトプットしていきます。

自社発送に向いている商品

そもそも自社発送は何かと嫌われる傾向にあります。
その代表的な理由としては、
・出荷作業が面倒
・在庫を置いておくスペースがない
・送料がかかる
・カート獲得率が下がる
といった要素があります。

ただ、私としては一概に自社発送が悪くて
FBAがベスト、とは言い切れません。

嫌われる要素も逆転の発想をすれば
自社発送も強みになります。

自社発送のメリットや魅力をまとめていきます。

出荷作業が面倒

確かに1件ずつ納品書を印刷したり
伝票を作成したりと、手間はかかります。

また、誰でも出来る単純作業でもありますので、
自分がやらなくても、という想いになることもあるでしょう。

そこで考え方は2つです。
1、外注化する
2、利益が出るものは対応する

自社発送は商品によっては送料を押さえられるので、
FBAよりも利益が取れるケースもあります。
外注さんを雇い、単純作業はお願いできる体制、
仕組みかをするのも重要な考え方です。

つまり、人件費を掛けてでも送料や手数料が
押さえられて結果として利益が上がるのであれば、
外注さんを雇ってでもやるべきです。

「面倒」という理由だけで本当はもっと利益が
取れるのに思考停止でFBAに納品するのは
あまりにもナンセンスです。

また、商品によってはFBAでは利益が出ないが、
自社発送なら利益が取れる商品もあります。

特に小型商品、小さいサイズの商品ならば
自社発送でも送料が少なくて済みますので、
スピード感も含めて利益が取れやすい傾向にあります。

在庫を置いておくスペースがない

ここは意見が分かれるところですが、
少なくとも国内転売ビジネスの場合は
気にする必要はありません。

なぜかと言えば、国内転売ビジネスはとにかく
回転率が重要です。

要するに、在庫を置いておくという考え方自体が
間違っていて、在庫はすぐに販売して回転させなければいけません。

ましてや国内転売は輸入総代理ビジネスのように
独占販売できるものではありませんので、
意図しない方向へ価格変動が起きないうちに
売り切ってしまう必要があります。

そういった意味でも自社発送を使ったほうが
スピーディーに販売できますので、
仕入れて在庫が手元に来たら即出品、
というスピード感で販売していくことで
コンスタントに売り上げを積み重ねていくことが出来ます。

輸入総代理ビジネスで扱う商品もサイズ次第ですが、
小型商品でなおかつ小ロットでの段階ならば、
在庫を置いておいて良いと思います。

新商品の場合、どうしてもすぐに売れるかどうかは
不透明な部分があります。

むやみにFBAに納品しても保管料がかかってしまいますし、
何より独占販売できていればプライムマークが
付いていなくてもカートは獲得できますので、
売れ行きが伸びるまでは自社保管、自社発送でも
何ら問題はありません。

送料がかかる

FBAのメリットは一度にまとめて
複数商品(あるいは複数個)出荷することで、
1個当たりの送料を下げることが出来ます。

一方で、先ほども触れましたが
小さいサイズの商品であればゆうメール、
クリックポストなどが利用できます。

大きいサイズの難しいところは
出荷する地域とサイズによって送料が
異なることです。

それによって利益を圧迫したり、
計算が見えにくい部分があります。

しかし小さいサイズであれば
送料も決まっていますので、
計算がしやすくなります。

注文が入ってからスピーディーに
出荷できればアカウントの評価も上がりますので、
プラスに働いていきます。

カート獲得率が下がる

Amazonでの販売において
カート獲得は重要な要素です。

Amazonのカート獲得アルゴリズムに
明確な答えはありませんが、
少なくとも「Prime」が付いている方が
優先されるのは誰もが知るところです。

Primeマークを付けるには、FBAに納品するか、
自社発送でも一定の条件をクリアすれば付与されます。

もちろん、自社発送でもPrimeマークを取得しておけば
カート獲得率は格段に上がります。

自社発送でPrimeマークがあればかなり強いですので、
是非取得することをオススメします。

とはいえ、無くても良いのが輸入総代理ビジネスです。
独占販売している商品であれば
カート獲得率は必然的に100%になります。

国内転売の場合はPrimeマークを取得する
条件を満たしていたほうが良いですが、
独占販売可能な商品ならば気にする必要がありません。

リリースしたばかりの状態であれば、
まずは自社で保管、発送していき、
売り上げが伸びてきたらFBA納品する
という流れで問題ありません。

自社発送とFBAを組み合わせる

何かとFBAが優先される傾向にはありますが、
一概にそうとも言えません。

FBAは意外に手数料を取られます。
商品サイズ(体積)と保管日数で日割計算された
「A. 在庫保管手数料」に加えて、
販売時の出荷・梱包・配送に対して課金される
「B. 配送代行手数料(個数および重量にて計算)」
の合算(A+B)が請求されます。

これを計算してみると、商品のサイズや
個数によってはFBAより自社発送の方が
利益が取れるケースもよくあります。

闇雲にFBA納品するのではなく、
商品のサイズ、個数、売れ行きなど
様々な要素を加味したうえで
使い分けできると良いでしょう。

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